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タンパク質を修復する「ヒートショックプロテイン」が増加 !
人間の身体の7割は水でできていますが、次いでなんと2割がタンパク質でできているんですね !
タンパク質というのは、アミノ酸がひも状に連なった物質ですが、その「ひも」が、折りたたみ合って独自の形を作っています。
例えば、皮膚の深い所にある真皮の70%はコラーゲンというタンパク質で、肌にハリを持たせてくれています。
人間の身体も、細胞の中もこんな風にタンパク質だらけなのですが、元々ひも状の物質ですから、下手をすればもつれ合ってしまいます。
このたんぱく質だらけの細胞の中で、もつれ合ったり変性したりしないように、タンパク質の折り畳みを管理しているタンパク質(これもタンパク質)がわかっています。
これはタンパク質の介添え役という意味から「分子シャペロン」と言われますが、この分子シャペロンの多くが、熱によって増える「ヒートショックプロテイン」です。
ヒートショックというと悪い印象ですが、熱というストレスを若干与えることによって、体がこのプロテイン(タンパク質)をたくさん作って準備するということでしょう。
愛知医科大学の伊藤要子氏によれば、熱めのお風呂に入って体温が38℃になると、この「ヒートショックプロテイン」は1.5倍に増えるとのことです。
これが増えて、しっかりとタンパク質の品質管理をしてくれるというわけです !
酵素風呂のような熱めの温浴は、これまで知られていたように、代謝の向上、免疫力のアップ、発汗によるデトックス効果だけでなく、「ヒートショックプロテイン」の増加によってタンパク質の修復にも効果があるんですね。
道理で肌もきれいになるわけです !!